天柱石の周りを少し歩けば、日がよく降り注ぐ明るい森の広場があり、先ほどとは別の表情をした天柱石を拝むこともできた。
そこから天柱石の真下まで戻り、真上を見上げると、その頂上、緑の葉の向こうに、紅に光る葉が垣間見えた。それはただの日光の当たり具合によるものなのかもしれないし、たまたまこの葉が紅葉していただけなのかもしれない。それでも、少し不思議を感じたこの眺めを、優しく迎えてくれたその温かさを、感謝の意も込めてここに残そうと思う。